※月のサイクル(新月・満月など)のほかにも、星の動きに沿って、星々のメッセージを綴っていきたいと思います。
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蟹座の太陽~安心できる「心の居場所」を育むとき。素の感情や本能的な内なる声に、静かに耳を傾けて(6/21-7/22)
6月21日の夏至とともに、太陽は蟹座へと入りました。ここから約一ヶ月間、太陽は蟹座を通っていきます。
蟹座生まれの皆様にとっては、お誕生日シーズンですね。木星の恩恵に守られながら、すてきな一年となりますよう心より願っております✨💐
そして、蟹座以外の皆様にとっても、「12星座はすべて、自分の中(ホロスコープ)にある」ので、この時期は、蟹座のテーマに意識を向けてみると、日々の暮らしに、少しずつ温かさや安らぎが広がっていくかもしれませんね。
★★★
夏至とともに始まる蟹座は、牡羊座、天秤座、山羊座と並び、「人生の四つの重要なテーマ」に関わる星座(サイン)のひとつです。
そのなかで蟹座のテーマは、「家庭や家族」といったプライベートな領域。
真向かいにある山羊座が「仕事・キャリア、社会的立場」と関係するのに対し、蟹座は心がほっと安らぐような「内なる居場所」と関連します。
太陽が蟹座を通る時期は、「外」ではなく、「内」に目を向けるとき。
蟹座は内向的で感受性の強い星座(サイン)ですが、自ら行動を起こす「活動のサイン」なので、実はアクティブな一面も持ち合わせています。
そのため、この時期は、「家族」や「心を許せる仲間や身近な人たち」のために、あたたかく心地良い居場所づくりに力を注ぐことで、自分自身の心も満たされていくでしょう。
また、ひとりで過ごす場合もリラックスタイムを大切に…。
肩の荷を下ろして、心身ともにくつろぐひと時のなかで、素の感情や本能的な直感の声に、気づきやすくなるかもしれません。
そんな自然に湧きあがってくる心の声を、文章やアートなどを通して表現してみると、思いがけず温かな共感が返ってくる…なんてこともありそうです。
とくに外に向けて表現しなくてもかまいません。
動画や映画、漫画や本などの作品世界に没入したり、推し活に夢中になったりして、笑ったり泣いたりすることも、内なる感情を心地よく解放するプロセスになりそう。心も体もすっきりし、自然にエネルギーチャージされているかもしれませんね。
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■太陽 → 蟹座
6月21日 11時42分
6月21日から7月22日まで太陽が蟹座を進むあいだに、いくつかの星とタッグを組んで、そのときどきの心境や状況に変化をもたらします。
ここでは、その星の配置ごとに簡単なメッセージをお届けします。
■太陽<セクスタイル>火星(乙女座)
6月26日23時11分(影響期間:6/20頃~6/30頃)
蟹座の太陽と乙女座の火星の組み合わせは、着々と日常的な作業をこなしていく安定感のあるパワーをもたらしてくれるでしょう。
家や家族、職場など身近な関係の中で、自分の役割を果たそうとして体がスムーズに動きやすいとき。隅々まで掃除したり、ドキュメント類をきちんと整理したりするなど「片付け」作業にもうってつけです。
周りの人たちのために少しでも役に立つように動いてみると、身近な関係の中での居心地良さが、ぐんと改善されるかもしれませんね。
また、新月後に今後の展望が開けるように感じたら、それを「具体化するための細かい作業」を進めていきやすいタイミングです。蟹座の季節らしく豊かなイメージが湧いてきたら、ぜひ実際に手を動かしながら形にしてみてください。
■太陽<トライン>ドラゴンヘッド(魚座)
7月13日18時36分(影響期間:7/10頃~7/15頃)
とくに意思や感情に影響がある配置ではありませんが、「こうしたい」という意図をもって動いたり、周囲に働きかけたりしてみると、自然に縁が広がったり、温かなサポートのつながりを感じたりしやすい数日です。
■太陽<スクエア>キロン(牡羊座)
7月19日21時48分(影響期間:7/16頃~7/22頃)
キロンは、傷を表す星。この時期は、心の奥底に眠る、癒しがたい痛みのような感覚が浮上しやすいタイミングとなりそうです。
牡羊座のキロンは、「自立」や「自発的行動」、「個性・私という感覚」などに関する痛みを表すので、蟹座のテーマとあいまって、「自立と依存・甘え」の問題や、「家庭や幼児期に受けた心の痛み」のようなものに、特に焦点が当たるかもしれません。
この時期はちょうど、金星と火星のスクエア、火星がドラゴンテールとコンジャンクション、水星が逆行開始…といった星のイベントとも重なります。愛や親密さが絡む対人関係や、過去の縁などが浮上することと関連して、なんらかの心の痛みを感じる人も現れるかもしれません。
もし思い当たることが起きたら、「その痛みの正体」みたいなものに、目を向けることが大切でしょう。この時期は全体的に、ある種の「誘惑」みたいな流れを感じるので、ちくっと心が痛むときは、望ましくないパターンに流されていないか、振り返るための兆しと捉えてみてください。逆にいえば、自分の傷のようなものをカバーしようとして、ズルズルと楽だけれど発展性がない関係に流されないよう、気を付けたいときでもあります。
■太陽 → 獅子座
7月22日22時29分
・太陽<セクスタイル>天王星(影響期間:7/21頃~7/25頃)
・太陽<トライン>土星(影響期間:7/21頃~7/27頃)
・太陽<トライン>海王星(影響期間:7/21頃~7/27頃)
・太陽<オポジション>冥王星(影響期間:7/21頃~7/28頃)
7月22日に太陽は獅子座に移動します。現在、サインの始まりの位置にトランスサタニアン+土星が集まっているので、サインを移動した太陽は、それらの配置にスイッチを入れることになるでしょう。
獅子座の太陽は、冥王星のプレッシャーを感じながらも、新しい枠組みへの再編の流れを推し進めていきます。個人的にも、この時期はそういった「このままではいけない」という無意識の焦りを感じながら、「再編」のために動き出すタイミングとなりそう。
その影響は上記のように、太陽が蟹座の終わりにある時点からじわじわと感じ始めそうですね。
2025.06.24
魚座下弦のメッセージを二つに区切ってアップします。①②の順番ですが、ページ内では②のほうが上にきています。
①は夏至と魚座下弦のテーマ。②では、この期間の星の動きから感じたメッセージを綴っています。
魚座下弦のメッセージ② (6月19日~6月25日)
今回の下弦からの一週間(6月19日から25日まで)は、大きく分けると、夏至(21日11時42分)になるまでと、それ以降に分けられそうです。
夏至になるまでは、太陽が柔軟サインの双子座を通過し、さらに木星と海王星のスクエアがピークとなっていたため、「揺らぎ」を感じやすいときでした。
良い意味では、想像力が広がりやすく、アート的あるいはスピリチュアリティな感受性が高まりやすかったかもしれません。
一方、目に見えない不安に心が揺れたり、過度に楽観的なイメージや夢想じみた空想にとらわれたり…なんてことも。
なんだか私は、急な暑さにやられたのもあるのか、とにかく眠くてぼんやりして、体に力が入らなかったです…。
★★★
そして、今日の夏至以降は、ふわっとした揺らぎは落ち着き、日常のなかに足が着く確かな感覚が増していくでしょう。一方、内にこもる気分は強まるかもしれません。ここで気を付けたいのは、内に抱え込み、被害者意識にとらわれるあまり、過剰防衛に走らないこと…。
新月前のここ数日は、「力が正義」のような価値観に、馴染めなかったり、強い反発を感じたりする自分に敏感に気づきやすいようです。ただし、自分を守ろうとするこぶしが過剰な「力」になってしまうこともあるかもしれません。
口でいうほど簡単なことではありませんが、自分や身近な人を守ろうとする優しさを、他者への攻撃に変えず、自分の傷つきやすさを認めてあげることが本当の強さなのかもしれません…。
もちろん、ただ黙って耐えることを勧めているわけではありません。自分の弱さを受けとめることができる人は、内側に静かな強さを秘めているはず。そんな強さがあれば、きっと穏やかに自分の立場を伝えていくことができるのではないかと思うのです。
また、この時期は、口に出さなくていいので、自分のなかでハッキリと「取捨選択」をすることが、今後の行動指針や目標に影響を与えるでしょう。荒々しい状況から、逃げることも大切。
…と書いて、ふと「逃げるは恥だが役に立つ」というフレーズを思い出しました。
いや、今の時代、逃げるのは全然「恥」じゃないぞ~と思いながら検索してみると、これは元々はハンガリーのことわざだそうです。
その意味は、「自分の戦う場所を選べ」という説もあるとのこと。
それって、この数日の星の配置(蟹座の太陽と牡羊座土星・海王星のスクエア)から浮かぶメッセージにピッタリはまります!
「自分の場所、自分が生きる場所を選ぶこと」。
そのために試されるように感じることもあるかもしれませんが、星の動きに目を向ければ、内面の葛藤を乗り越えた先に、今後に向けての光が射してくる…そんな希望の兆しも浮かんでくる下弦の星回りです。
2025.06.21
魚座下弦のメッセージ① (6月19日~6月25日)
本日は夏至。
一年で最も昼の時間が長くなる日ですね。
最も夜の時間が長い冬至は、そこから徐々に昼の時間が長くなるため、「太陽の復活のタイミング」とされ、東洋風に言うなら「陰極まって、陽に転じる日」です。
逆にいえば、夏至は、「陽極まって、陰に転じる日」。
暑さはこれからが本番。真夏のシーズンはこれから始動ですが、昼の長さはこれから徐々に短くなっていき、陽=光が減じていくのです。
陰というのは、マイナスな意味合いではなく、女性性の象徴であり、外に対して内を指します。
夏至から始まる蟹座は、家や家族、母性を象徴し、内側=感情の動きを大切にする星座(サイン)です。
これから始まる一ヶ月は、自分を支えてくれる足元の暮らし=家庭生活や、家族など身近な人たちとの関係に意識を向けて、温かなつながりを育んでいくとき。内なる感情の動きや、本能的な身体の声を大切にしながら、安らぎある暮らしを築くためにエネルギーを注いでいくときとなるでしょう。
このテーマは、次の新月以降、色濃く展開されていきます。
★★★
さて、話戻って、現在は下弦から次の新月に向かうタイミングです。
今回の下弦は、魚座の終盤の月と、双子座の終盤の太陽の間で起きました。
下弦は、次のスタートである新月を前にして、不要なものを手放したり、心身の浄化を図ったりするようなタイミングです。
12星座の最後にあたる魚座にも、そういったテーマがあり、さらにその終盤で起きた今回の下弦は、より一層「新しい始まりの前の手放しや浄化」のタイミングであることが強調されています。
次の新月は、蟹座(活動サイン)の始まりで木星と重なり、さらに「時代の節目」を象徴する木星と土星のスクエアに光を当てています。そのため、「時代の転換期。新たな時代の始まり」といった流れを鮮やかに映し出している新月に思えるのです。しかも、その一ヶ月のあいだに、天王星も新しいサインに移動しますしね。
だからこそ、今回の下弦からの一週間(6月19日から25日まで)は、いつもの下弦のとき以上に、静かに過去の浄化…自分の中に残っている、すでに不要になった思いや感情をそっと手放していくようなときとなるでしょう。
魚座は、個人的な問題を超えた世の中全体、世界のすべてに思いを馳せて、平和や癒しを願い祈るような星座です。
夏至や冬至は、はるか昔から、さまざまな祭事が行われるタイミングでもあります。
不安を感じる世界のニュースが聞こえてくる昨今、私も今日の夏至の瞬間には、夏空に爽やかに輝く太陽を見上げたあと、世界の平和を祈りました。
ほんとうに、世界に平和が訪れますように…。
穏やかな暮らしが守られますように…。
2025.06.21
乙女座の火星~日常生活の整えに静かな熱意を注ぐとき。日々の丁寧な営みが、確かな未来を形作る。(6月17日-8月7日)
一昨日6月17日から、行動的なパワーの星・火星が、乙女座に入りました。
その日の東京は、最高気温が35度近くまで急上昇!甲府では38度まで上がったとか…。
それまでは、雨や曇り続きで最高気温が25度~30度あたりだったのに(×_×;)。
この先の二週間予想をみても、大きく下がる気配はなく、いやはや梅雨はどこにいってしまったのでしょう。
乙女座は、「健康と労働」のサイン(星座)と呼ばれます。
皆様、乙女座の火星の時期らしく体調には十分に配慮されながら、蒸し暑い時期をお過ごしくださいませ。
★★★
火星とは、「エネルギーの出力エンジン」のような働きをする星。
意思を行動に移すための原動力を、火星が担っています。
その火星が、6月17日から8月7日まで乙女座に滞在します。
この期間は、乙女座らしく、
「仕事や家事など、日常のルーチン作業を丁寧にこなしたい」
「細部まできちんと整えたい」
「周囲のために役に立ちたい。尽くしたい」
「組織の中で、与えられた役割を完璧に果たしたい」
といった動機が、行動を後押しする力になっていくでしょう。
通常、火星は約1~2ヶ月ごとに星座を移動していきます。
ただし、逆行が絡む時期は、特定のサイン(星座)に長く滞在することもあります。
そして昨年2024年9月4日から、2025年6月17日に火星が乙女座に入るまでの約9ヶ月強は、火星が蟹座と獅子座にとどまり続ける期間となりました。
この時期は、感情を豊かに表現する形で火星のエネルギーが発揮されたり、自己表現欲や創造的なパワーが高まりやすかったりした一方で、感情の押し付けや自己主張の激しい強情な人物がトラブルの火種になりやすい面もあったかもしれません。
そんな流れのなかで、声の大きな人に振り回されて疲れを感じている方にとっては、今回の乙女座の火星は、生活のリズムや環境を整え、落ち着いて「やるべき実務」に淡々と取り組んでいくための追い風となりそうです。
特に7月上旬頃までは、火星に大きなストレスがかかる配置がほとんどなく、穏やかな日常にしっかりと足をつけ、「当たり前のような普通の暮らし」を繰り返していきやすいときです。
意識的に、身の回りの整理整頓を図り、生活習慣を見直してヘルスケアに力を入れるのもよいでしょう。
そんな風に健全な生活作りを前向きに進めていくことを通して、心身ともにじんわりとパワーチャージされていくかもしれませんね。
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■火星 → 乙女座
6月17日 17時35分
6月17日から8月7日まで火星が乙女座を進んでいくあいだに、いくつかの星とタッグを組みながら、物事を動かすエネルギーを放っていきます。
ここでは、その星の配置ごとに簡単なメッセージをお届けします。
■火星<セクスタイル>木星(蟹座)
6月22日19時31分(影響期間:~6/27頃)
乙女座の火星と、蟹座の木星の組み合わせからは、「いつもの家事や仕事のルーチン作業をこなしながら、心の落ち着きを取り戻す」イメージが浮かびます。
身近な人や職場の同僚と協力しながら、自分の役割を果たし、目の前の仕事をどんどんこなすことで、穏やかな満足感をおぼえそうです。
最近ギスギスしたムードを感じていた人は、「いつもの作業」に集中することで、「通常運転」のリズムへと整っていくタイミングになるでしょう。
ただ、6月22日前後は、太陽と土星がスクエアになる影響ともあいまって、仕事の責任が重くなったり、忙しくなったりする可能性も。それでも、慌てず騒がず、淡々と目の前の作業に集中していけば、やり遂げた達成感を味わえるのではないでしょうか。
■火星<セクスタイル>太陽(蟹座)
6月26日23時11分(影響期間:6/20頃~7/2頃)
こちらも、家や家族のため、あるいは職場など身近な関係の中で、自分の役割を果たそうとして力を発揮するタイミングを示しています。
まずは、足元の暮らしに目を向けて、「整える」ことに力を注いでみましょう。
この時期は「片付け」にぴったり。隅々まで掃除したり、ドキュメント類をきちんと整理したりすると、心身の整えにもつながります。
また、奉仕の気持ちで、周りの人たちのために少しでも役に立つように動いてみると、身近な関係の中での居心地良さが、ぐんと改善されるかもしれません。
■火星<コンジャンクション>ドラゴンテイル(乙女座)
7月23日7時1分(影響期間:7/18頃~7/26頃)
■火星<スクエア>金星(双子座)
7月23日17時23分(影響期間:7/18頃~7/27頃)
ちょうど同じ時期に、火星はドラゴンテールと重なりながら、金星とスクエアになります。
金星と火星のアスペクトは、恋愛や、「好きなことに情熱を注ぐ」分野で、進展が起きやすいタイミングです。
スクエアやオポジションなどのハードアスペクトの場合でも、情熱がスパークして一気に進展する可能性があります。ただし、衝動的に突っ走りやすい分、すぐに情熱が冷めたり、熱くなりすぎて衝突したりしやすいときでもあるでしょう。
くわえて、ドラゴンテールとも重なります。
ノード軸に惑星が重なるときは、いわゆる「引き寄せ」力が発動されやすいとき。けれども、ドラゴンテールが重なる場合は、あまり望ましくない縁や、過去と関連する縁が浮上しやすいともいわれます。
これらの配置をみると、恋愛や親密な人間関係、社交的な場面などで過去に関する縁が浮上してくるかもしれません。
心がざわつきそうですが、結局は過去と同じパターンの繰り返しになりそうな気配があるなら、深入りしない選択も大切でしょう。
金星と火星は柔軟サインでスクエアを作るので、一時の気の迷いといったケースも考えられそうです。
同じ頃に、水星が逆行して金星とセクスタイルとなり、さらに蟹座の太陽はキロンとスクエアになるため、上記の傾向がより強調されているように感じられます。
また、新しい出会いに関しても、どことなく馴染みやすさを感じやすいかもしれませんが、しばらくは観察モードに徹して、慎重に対応する方が無難かもしれません。
■火星 → 天秤座
8月7日8時23分
・火星<トライン>天王星(影響期間:8/4頃~8/12頃)
・火星<オポジション>土星(影響期間:8/5頃~8/13頃)
・火星<オポジション>海王星(影響期間:8/5頃~8/13頃)
・火星<トライン>冥王星(影響期間:8/6頃~8/13頃)
8月7日に火星は天秤座に移動します。移動直後に、トランスサタニアンに次々とアスペクトをとるため、運命に背中を押されるような気分で、行動スイッチが入りそうですね。
その影響は、上記のように、火星が乙女座の終わり頃を進んでいる時点から、じわじわと感じ始めるでしょう。
乙女座に火星がある間は、乙女座らしく慎重かつ丁寧なスタンスを保ちながらも、新しい可能性にもオープンであることが、のちの展開にプラスに働くかもしれません。
2025.06.20
木星と土星のスクエア~ひとつの時代が移りゆくとき①(2025年6月)
先日、元巨人選手・監督として活躍された長嶋茂雄さんの訃報が伝えられました。
ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄さんが、国民的スタートして活躍した時代は、日本がもっとも勢いに満ちていた頃。
多くの人が、発展し続ける日本の未来を夢見ていました。
そして、長嶋選手が現役を引退した1974年は、高度経済成長期の終焉と重なります。
私は特に野球ファンではありませんし、現役時代の活躍に胸を熱くしていた世代でもありません。
それでもニュースを目にして、ひとつの時代が確かに幕を下ろしたのだと、しみじみ感じています。
長嶋茂雄さんの訃報のニュースが伝えられたとき、天空では木星と土星がスクエアを形作っていました。
木星と土星のアスペクトは、昔から「時代の節目」と結びつけられてきた配置です。
告別式が行われた6月8日は、蟹座に木星が入る前々日。
蟹座の0度は、活動サインの始まりであり、「新たなスタート」の意味が強い位置。
そこに木星が入る直前に、日本が元気な時代の国民的スターがこの世から去ったのは、象徴的に「一つの時代の終わり」を深く感じさせる出来事でした。
★★★
続きをご覧になりたい方は、こちらのブログ記事をご覧ください。
占星術の専門用語を使って解説しておりますが、末尾の「木星・土星スクエアのエネルギーを、前向きに活かすには」のパートは、占星術にあまり詳しくない方もご覧いただけるメッセージです。
最近、仕事などの社会的な役割に関して、「このままでいいのだろうか」といった問いが胸をよぎる方は、時代の節目を表す木星・土星のエネルギーを感じているのかもしれません。
2025.6.13
蟹座の水星~言葉に温かみのある想いを乗せて、誰かに届けるとき
(6月9日-6月27日)
今日は、朝からずっと雨。
関東では、昨日6月10日からいよいよ梅雨に入ったそうです。
星の動きを日々観察していると、不思議なことに、惑星が星座(サイン)を移動するのと歩調をあわせるかのように、陽気が変わることがあります。
そして、梅雨入りした昨日6月10日には、木星が約一年ぶりに星座を変えて、「蟹座」に入りました。
蟹座は、「水」のエレメント。
蟹座を太陽が通る6月下旬から7月中旬にかけて、日本は梅雨まっさかりの季節です。
振り続ける雨を浴びて、春に芽吹いた草木がすくすくと成長していくときですね。
蟹座のテーマは「育てること」。
生まれる前の子供が、母親の子宮の羊水に包まれながら安心して育つように、母性と深い関係がある蟹座に水のイメージはよく似合います。
しとしと降り続ける雨音を聞きながら、不思議とほっとした気分に…。
雨の音の一定のリズム(ゆらぎ)は、人間の体のリズムー心拍や呼吸のリズムと響き合うため、雨音を聞いていると落ち着く、という説があるそうです。
穏やかな雨音を聞きながら、人は無意識のうちに、母の子宮の中で心臓の鼓動を子守歌のように聞いていたときの安らぎを、記憶の深いところで思い起こすのかな…なんて、ふと想像をふくらませてみました。
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さて、木星より一足早く、6月9日に水星が蟹座に入り、6月27日まで滞在します。
水星は、知識・情報、コミュニケーションの星。
水星が蟹座の前の双子座にあったときは、言葉が翼をもって軽やかに飛び回っていたイメージです。
けれども、蟹座に入った水星は、軽やかに羽ばたく乾いた翼が、しっとりと湿りを帯びるように、「客観的に考える」よりも「感じた」ことを表現したくなりそうです。
水星が蟹座に滞在する期間は、いつもより少し言葉にぬくもりを足して、胸の中の想いを伝えてみてはいかがでしょう?
喜怒哀楽をこめた身近なエピソードを表現豊かに語れば、人間味が伝わって親しい人が増えるかもしれません。
自分の中の思いやりの気持ちを、もっと素直に言葉に出して伝えれば、あなたのまわりの世界が今よりも少し優しくなる予感も。
多方面との忙しいやり取りに疲れを感じている方は、安心して心を分かち合える人たちとの交流へと、気持ちが向かっていくでしょう。
家族やパートナーとの会話を増やし、いつもは口に出せない愛情や感謝の言葉をそっと伝えれば、ふたりの間の潤滑油になってくれるかもしれませんね。
また、水星はこまごまとした作業、手作業なども表します。
蟹座は家庭や家族を司る星座なので、家事のために水星の情報力やアイディアを発揮するのもグッド・アイディア。
役立つ家事情報で掃除・片付けを効率よく済ませたり、ほかの人のレシピを参考にしながら料理のレパートリーを増やしたり。
そんなこまごましたひと工夫によって、日常の家事の時間に楽しい刺激が加わるかも!?
★★★
6月9日から6月27日まで、水星が蟹座を進んでいくあいだに、いくつかの星とタッグを組んでゆきます。
それらの配置のポイントとなるメッセージを簡単にお伝えします。
■水星<スクエア>土星(牡羊座)
6月9日19時48分(影響期間:6/8頃~6/10頃)
■水星<スクエア>海王星(牡羊座)
6月10日7時54分(影響期間:6/8頃~6/11頃)
ここ数日、コミュニケーション面では、やや混乱した雰囲気が漂っていました。
生真面目になるあまり、物事を必要以上に型にはめ込んで考えてしまい、感情的な行き違いが生じてしまった…。
頭の中の都合の良い想像を広げたり、嘘か本当かわからないような話に惑わされたりして、現実が見えなくなって混乱に陥った…。
もしそんな風に思い当たることがある方は、現在ではこうした影響は弱まっているので、落ち着いて考え直したり、誤解があった部分を整理したりするタイミングとなっています。
この難しい配置をうまく活かせた方は、豊かに広がるイメージを現実的な計画や形にうまく落とし込み、頭の中のアイディアを無理なく実践する方向へと一歩踏み出す力になったのではないでしょうか。
■水星<セクスタイル>金星(牡牛座)
6月12日4時40分(影響期間:6/9頃~6/14頃)
「和気あいあい」、「ほのぼのとしたおしゃべり」なんて言葉がぴったりな、なごやか時間です。
親しい人とわちゃわちゃしながら、くつろいだひと時を過ごすなかで、安らぎや喜びを感じそう。
上で書いたように、6月9~10日前後に混乱があった人は、このアスペクト(星の角度)の力を借りて、穏やかながらも思いが伝わる表現で、うまくいかなかった相手に歩み寄ったり、誰かと協力関係を築いたりするのもよいでしょう。
■水星<スクエア>キロン(牡羊座)
6月24日16時16分(影響期間:6/22頃~6/26頃)
コミュニケーションにまつわることで、心の傷がちくりと痛むように感じる方がいるかもしれません。
それは、「自立と依存」というテーマに触れる出来事としてあらわれる場合も。
誰にも見せない日記に気持ちを綴る、信頼できる相手に打ち明ける…そんな風に無理のない範囲で言葉にしようとすると、ナイーブな気持ちが少しずつほどけてくるかもしれませんよ。
■水星<セクスタイル>天王星(牡牛座)
6月26日18時44分(影響期間:6/24頃~6/28頃)
「なるほど!」とポンと手を打つような気づきが生まれやすいとき。
感情にとらわれて見えなかったことも、ちょっとした発想の転換で、ふっと視界が開けてくるのではないでしょうか。
どちらかといえば、「過去の出来事」や「これまでの思い」に対して、「そうだったのか」と腑に落ちるような気づきを得て、納得した上で未来へと切り替える…そんなきっかけが訪れやすい数日になりそうです。
牡牛座の金星~
自分を満たす時間が幸福の源泉に。暮らしの中で、感覚的な心地よさをたっぷり味わって。
(6月6日-7月5日)
ここ数日、コーヒーを切らしていて、どこか物足りないような、軽くいら立ちがあるような気分で過ごしていました。
実は、私カフェイン中毒らしく、目の前にコーヒーがないと、PCに向かう気になれません。
昨日、仕事も一区切りつき、ようやく買い物にでかけました。
まずは一服と、コーヒーのパックを開けた途端、ふわっと立ち上がる濃厚な香り。
その瞬間、甘美な感覚が鼻奥に満ち、「あ~これが、牡牛座の金星だな…」と、脳がとろけるようなささやかな幸福感にひたってしまいました。
(いやもう、完全にカフェイン中毒ですね・笑)
★★★
占星術で「金星」は、人生に喜びをもたらす星です。
その金星が、現在、自らのホームタウンである牡牛座に入り、輝きを強めています。
(牡牛座への滞在期間:6月6日13時42分~7月5日00時30分)
牡牛座を金星が通る時期は、日常的な暮らしのなかで、五感や身体的な感覚を通して「心地よさ」をたっぷり味わい、小さな幸せをたくさん発見していくときです。
特別なことでなくてかまいません。
いつもよりゆっくり時間をかけて食事を味わう。肌ざわりのいいブランケットにくるまって、うとうとする。お気に入りの花を飾ったり、好きな器に果物を盛り付けたりして、その彩りを愛でてみる…
忙しい日々をひととき忘れるような、小さな贅沢の時間や、感覚的なよろこび。
それらを通して心が豊かに満たされるのを味わうのが、牡牛座金星のギフトです。
金星は美と愛の星と呼ばれますが、
牡牛座の金星の愛は、なによりもまず「自分を愛する」ことが大切になります。
でも、「自分を愛する」って、よく耳にするフレーズですが、なんだかピンとこないかもしれませんよね。
そんな方は、難しいことを考えず、五感や身体感覚にとっての心地よさや、暮らしのなかの小さな喜びを、たくさん見つけ、たっぷり味わってください。
どんな状況であっても、自分で自分にご褒美をあげて、自分をハッピーにできる人は、穏やかに満たされているでしょう。
そうした人は自然と、他者とも誠実な愛を分かち合えるのです。
また、この時期は、人々が感覚を心地よく刺激する「美しいもの」を自然と求めたくなるとき。
クリエイティブな活動をされている方にとっては、美的・芸術的センスをのびやかに表現する好機となりそうです。ぜひ、ご自身の感性を大いに発揮してみてください。
★★★
6月6日から7月5日まで、金星が牡牛座を進んでいくあいだに、いくつかの星とタッグを組んでゆきます。
簡単にそのテーマを挙げてみますね。
■金星<スクエア>冥王星(水瓶座)
6/10 2:20(影響期間:6/6頃~6/12頃)
金星は、心地よさをもたらす星ですが、この数日は、それが行き過ぎ、欲や快楽を求める気持ちに突き動かされて、極端な行動に出てしまう…そんな人も現れそうです。
その背後には、自分でも気づいていない「満たされない」感覚、飢餓感のようなものがあるのかもしれません。
冥王星は他者への支配欲と関連するので、金星の愛情欲求と結びつき、執着心や独占欲で相手を縛ろうとしたり、強引に愛を得ようとたりする場合もあるでしょう。
現在はピークを過ぎているので、一山越えているところです。
ただ、もし今、そういった困りごとを抱えているなら、「自分がどんな欲にとらわれているのか」「とらわれるあまり、何を見落としているのか」を冷静に見極めてみるタイミングといえそうです。
冥王星が関与しているときは、きれいごとは通用しません。
見たくない、知りたくない自分の深層にそっと踏み入ってみる。すると、思いがけず、そこに宝が眠っていることに気づけるかもしれません。
■金星<セクスタイル>水星(蟹座)
6/12 4:40(影響期間:6/9頃~6/14頃)
「和気あいあい」、「ほのぼのとしたおしゃべり」なんて言葉がぴったりな、なごやか時間が訪れそうです。
親しい人とわちゃわちゃしながら、くつろいだひと時を過ごすのもよし。
穏やかながらも思いが伝わる表現が、相手の心を動かしやすいため、仕事などで協力関係を築くのもよいでしょう。
(一方で、この期間は、火星と天王星がスクエアでもあるので、突発的なトラブルや衝突などに気を付ける暗示も。)
■金星<コンジャンクション>天王星(牡牛座)
7/4 21:44(影響期間:7/2頃~7/6頃)
天王星は、予想外の変化や方向転換、突然のひらめき、分離などを表します。
体に馴染んでいるような価値観や恋愛観などが、なんらかの気づきとともにガラリと変わる可能性もありそうです。
それが対人面で表れれば、距離が急速に離れることもあれば、逆に相手を見る目が変わって関係性が突然変化する場合も。
感性を表現する分野では、天王星のひらめきや発想の転換がプラスに働き、ユニークな表現が生まれたり、オリジナリティあふれる作品として昇華する…そんな、うれしい展開も期待できるかもしれませんね。
なかには、自分の感性や魅力が注目を集め、思いがけずバズる(=ブレイクする)なんてことも、もしかしたらあるかも!?
※「影響期間」とは、惑星のアスペクトのオーブ(接近=3度/分離=2度)の範囲に該当する期間です。
2025.06.11